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オランダでの生活を綴っています



夜行列車で :: 2016/02/21(Sun)

2月14日の旅行記の最後です。

ミュンヘン中央駅に戻ったあと、しばらく駅で時間をつぶし、22:50発の夜行列車でオランダに帰りました。
電車まで時間がかなりあったのですが、中央駅のカフェやお店が遅くまで開いていたので助かりました。
あまり夜の町には出たくありませんから。

ミュンヘンからは各地に夜行列車が出ているようです。
カフェに日本人ぽい女性がいて、イタリアのガイドブックを熱心に見ていました。
おそらく、夜行列車でイタリアに行くのでしょう……。卒業旅行かな?若い学生さんっぽい人もよく見かけました。

さて、今回はクシェットという簡易寝台を予約しました。
簡易寝台の部屋は、ベッド(とシーツと枕、毛布)しかなく、本当に寝るだけという感じです。
男女混合になります。ユースホステルのドミトリーみたいな感じでしょうか。
しかし、私は一人で知らない人と相部屋などをしたことがないため、予約してからなんとなく不安に……。
危ないことはないとは思うのですが、念のため、自転車用のチェーンと南京錠は持参しました。

発車後、まもなく車掌さんがやってきて、切符をチェックされました。
部屋にいたのは私一人。
これから人が来るかもしれないので、車掌さんに、もう電気を消してもいいものか尋ねました。
車掌さんは、乗客リストを確認すると、「ほかに2人、アムスまでの予約があったのだけど、来なかったみたいだね……。電気はここね。鍵はこうして閉めて……。」と教えてくれました。
さらに、私一人で不安そうに見えたのか、「何かあったら、私は前のほうにいるから」とのこと。
なんだか心強い言葉……。ほっとしました。
結局、6人部屋を一人で贅沢に使えることに。

あまり寝心地がよくなくて、夜、何度か目を覚ましてしまったのですが、深夜に電車の中から知らない土地を眺めるというのは、非日常感があり、楽しかったです。

でも、夜中に、一度、何者かがドアをガッと開こうとしたのですよね……。
私の部屋だけではなく、他の部屋のドアもそうしていました。
鍵を閉めていたので、開きませんでしたが、あれはいったい何だったのだろう……?
その時は車掌さんが見回りでもしているのかなあと思ったけれど、それにしては乱暴な感じ。
そうでないと考えた方が自然……ということは、よくないことが起こる可能性もあったのかなあと思ったり。
鍵を閉めていてよかった。

朝、カーテンを開けると、雪が降っていました。
オランダとドイツの境目あたりの場所だけ。

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無事オランダに到着。
旅の前は、なぜかずっともやもやした気分が続いていたのですが、旅行中はとても晴れやかな気分でした。
やはり旅はいいです。

明日からスイスに行きます。また調査……。今回行く場所は、「いかにもスイス」という場所ではないようで、ちょっと残念かも。
明日、まずは早起きをがんばろう。





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ヴィース教会 :: 2016/02/21(Sun)

2月14日のドイツ旅行記のつづきです。

最後はヴィース教会に行きました。
1984年に世界遺産に登録された教会。
シュタインガーデンという小さな町にあります。

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18世紀初頭、シュタインガーデンの修道院に放置されていたキリスト像が涙を流すという奇蹟が置きました。
その像のために建てられた教会です。

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ロココ式の教会です。
草原にぽつんと立った教会。地味な外観とは対照的に、中はとても華やか。

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ドイツの南部は、カトリックが多いとのこと。ヴィース教会は、カトリックの教会です。

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ところで、バイエルン州の公立学校の教室には十字架が掲げられているそうですが、
何年か前、ある親から、そのことが信教の自由に反するのではないかと訴えられ、マスコミを巻き込んで大論争になったそうです。

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その論争ではいろいろな意見が出たそうです。
中にはこんなものも……。
「カトリックはバイエルン州のアイデンティティである」という主張に対し、「それならば、十字架よりもビールを飾ったらいいじゃないか」とか……。

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連邦憲法裁判所からは、十字架を掲げることに対しては、「違憲」との判決が下されたそうです。
しかし、バイエルン州の側では、十字架を掲げるのは学校の意志ではなく、父兄の意志によるものだということにしたそう。
十字架をどうするかは父兄の意志に任されたわけですが、ほとんどの家庭はカトリックだったので、結局、十字架はそのままになったということです。

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(下の金色のところに安置されているのが、奇蹟が起こった「鞭うたれる姿のキリスト像」です。)

でも、それ以外の宗教の人たちは、いなかったのでしょうかねえ……。
(訴えた親御さんは、どうたったのでしょうね?)
私としては、「大多数がそうだから」という理由は、どうなのかなあと思ったりします。
少数派にも配慮をして、みなが納得したのならば、よいと思いますが。

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これでバイエルン小旅行はおしまい。
しかし「帰るまでが遠足」といいますから。私の旅行はもう少し続きます。

続く。




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フュッセン散策 :: 2016/02/18(Thu)

ノイシュヴァンシュタイン城の後は、フュッセンへ。
フュッセンはロマンティック街道終点の町として有名です。

ここが町の中心となるライヒェン通り。

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いくつか裏通りがありますが、方向音痴の私でも、決して迷うことはないでしょう。
それくらい、小さ町です。
でも、カラフルな建物やかわいい看板、まわりのアルプスの山々と美しいレヒ川……と、素敵なものがたくさんの町でした。

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看板いろいろ。看板ばかり、たくさん撮ってしまいました。

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絵の描いてある壁が多かったです。

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バイエルン地方(アルペン街道?)では、このように、民家に壁画が描かれることが多いのでしょうかね。
アルペン街道の村に、オーバーアマガウという村があります。
この村は、外壁にフレスコ画が描かれた家が多いことで有名ということです。
後の記事に書くヴィース教会のある町、シュタインガーデンにも、壁画の描かれた家がいくつもありました。

フュッセンには、ホーエス城というお城があります。14~15世紀に建てられた、アウクスブルクの大司教の離宮だそうです。
今は州立絵画館になっているとのこと。

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ライヒェン通りをレヒ川のほうに歩いていくと、ホーエス城へと続く坂道が見つかります。
ホーエス城はちょっと小高いところにありますが、それほど大きくはなく、町の中に溶け込んでいる感じです。

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実はこの城の窓飾りはすべて絵なのです。
トロンプルイユというやつですね。
当時から、壁画を描く風習があったのでしょうか。

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ここからさらに南へ。レヒ川のほうへ進みます。

フュッセンの博物館。

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フュッセンの市庁舎にあった、市の紋章。足三本の紋章のようです。

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「足」はドイツ語でFußですが、関係あるのかな……。

さらにレヒ川のほうに進むと、聖霊シュピタール教会があります。
鮮やかな赤のフレスコ画が正面に。

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窓は貝の形。

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レヒ川。
写真ではわかりづらいのですが、きれいなエメラルドグリーン。橋から川底が見えるくらい透き通っていました。
こういう高い山やきれいな川(運河ではなくて)という、大きな自然に触れたのは久しぶりかもしれない。
とても癒されます。

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自然を前にしたときの感覚というのは、なかなか写真には表現できません。
あまりに大きく、美しく、圧倒されるような、それでいてほっとするような。
今回一番美しいと感じ、心に残ったのは自然の風景だったかもしれません。

続く。










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ノイシュヴァンシュタイン城 :: 2016/02/17(Wed)

2月14日の旅行記です。

この日は、ノイシュヴァンシュタイン城を訪れました。
夏のドイツ旅行の時にも行きたかったけれど、かなわなかった、憧れのお城。

私が中学生の頃、父が仕事でヨーロッパ数か国に行きました。
その中にはドイツ、そしてノイシュヴァンシュタイン城観光も含まれていました。
父が買ってきたお土産の本には、緑の中にたたずむ、それはそれは美しい、白亜の城の写真が。

今は冬(しかも降雪なし)だし、その魅力はどうか?とも思ったけれど、思い立ったが吉日というものです。

今回は現地発着ツアーを利用しました。
限られた時間で行きたいところを効率よく回るには、ツアーが便利ですね。
ツアーといっても、他の人と一緒なのはバスでの移動くらいで、現地ではほとんど個人の自由行動だったので、窮屈さは皆無でした。

さて、朝8時にミュンヘン中央駅に集合し、ノイシュヴァンシュタイン城までバスで移動します。
城の麓のホーエンシュヴァンガウという村まで、2時間ほどだったでしょうか。
村が近づくと、アルプスの山々が見え始めました。
そして森の中に、お城が。

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感動……。

ホーエンシュヴァンガウに到着後、お城のチケットが渡されました。
入場時間が決められているので、その時間までにお城の入場ゲートに来るようにとのこと。
お城までは、徒歩、馬車、シャトルバスの、いずれかの方法で行きます。
基本的には徒歩が好きなのですが、今回は行きたいビューポイントを効率よく回るため、シャトルバスを使いました。
シャトルバスはマリエン橋という、お城のビューポイントまで行きます。
定番のノイシュヴァンシュタイン城の写真が撮れる場所が、マリエン橋。しかし、現在マリエン橋は工事中……。

マリエン橋近くでバスを降てからは、お城まで10分ほど歩きます。
途中で素晴らしい風景が見えました。

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遠くにアルプスの山、アルプ湖、ホーエンシュヴァンガウ城。
ホーエンシュヴァンガウ城は、ルートヴィヒ2世の父マクシミリアン2世が再建した城です。
このお城で、ルートヴィヒ2世は子供時代を過ごし、中世の騎士物語への憧れを抱き、自分の世界を作り上げていったそうです。

また少し進むと、ノイシュヴァンシュタイン城が姿を現しました。

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後ろからだけど、美しさに息を飲む。
この日、天気予報では雨だったのですが、見事に晴れました(雲はありますけれども)。

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そのおかげで、逆光に……。

近くからだと、大きくて全景を収められません。

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全景を収められるのは、マリエン橋からと、あとはロープウェイでしょうか。
これ↓がマリエン橋。谷にかかった吊り橋なんです。
橋からは谷底?が見えるそうで……。高所恐怖症にとっては、ちょっと辛いかも。

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でも、次回はマリエン橋とロープウェイの両方にチャレンジしたいものです。

中庭から。

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中庭には電光掲示板があって、チケットに書かれた番号と入場の時刻が示されています。
私の入場は11時40分でした。チケットをゲートに通し、入場します。
中は撮影禁止。
なんでも、著作権がどうとか……。

お城は、オーディオガイドによる、ガイドツアーになります。
一人ずつオーディオガイドを借り、スタッフの案内に従って進みます。
部屋に入ると、無線により、自動的にオーディオガイドの説明が始まります。

ノイシュヴァンシュタイン城は、未完の城です。
ルートヴィヒ2世が建設した城のうち、完成したのはリンダ―ホーフ城のみ。
ノイシュヴァンシュタイン城は、全体の3分の1しかできていないため、見学は30分ほどで終わってしまいます。

お城の内部は、確かにきんきらきんで豪華。ルートヴィヒ2世の憧れた、神話や騎士道物語に満ちていました。
この城は、ルートヴィヒ2世の「夢の世界」、彼の内面世界そのものなのだろうと思いました。

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見学を終え、再び麓へ。
ホーエンシュヴァンガウ城。

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この後、ロマンティック街道終点の町、フュッセンへ移動しました。
フュッセンは、思った以上に素敵な町でした。

続く。





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ミュンヘン② レジデンツ :: 2016/02/16(Tue)

2月13日ミュンヘン旅行記の続きです。

ざわざわする旧市街を通り抜け、ようやくレジデンツに到着。
レジデンツはヴィッテルスバッハ家(バイエルン王家)の居城です。
14世紀後半から建設が始まったそうですが、それから何度も拡張をしており、中は広く、複雑な構造になっています。
前々回書いた、ねずみの現れた建物がここ、レジデンツでした。
チケット売り場に入ろうとしたまさにその時、目の前を小さなねずみが駆けていったのでした。

レジデンツ入場後、最初の部屋。
これからすごい部屋が続きそうなことを予感させます。

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受付ではオーディオガイドを借りられます。
各部屋に対して説明があるので、オーディオガイドを聞きながら進むとかなり時間がかかります。
ゆっくり、じっくり見て回るなら半日は必要な気がします。

アンティクアリウム。その名の通り、アンティークのコレクションのための部屋。

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丸い天井が印象的。フレスコ画と隅々まで施された緻密な装飾が見事です。

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ホールの両脇には、いろいろな彫刻の像が。

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眠る天使。

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グリーン・ギャラリー。

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部屋の名前は、緑色のダマスク織りの壁紙に由来するそうです。

これは何の部屋だったかな?鏡の間のようなところ。

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東洋(風?)の時計がありました。

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小さい地球儀のついた置物。

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祖先画ギャラリー。

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ヴィッテルスバッハ家の肖像画がずらーっと並んでいます。その数121枚。

観光地を巡ることは、単に美しいものや珍しい異国の文化に触れるだけではなく、その地にある歴史のピースを少しずつ集めるような感じかもしれない、と思いました。バイエルン王家ゆかりのものが各所にあり、それらを巡る中で、一つ一つの過去の断片がゆるやかに結びついていく感じがします。
もちろん、観光客として集めたピースだけでは完成するはずもなく、ごく一部を知る(というより、感じる?)にすぎないとは思います。
でも、そんなふうにして遠い過去に思いを馳せることができる……。旅の楽しみの一つな気がします。

次の日(2月14日)訪れた場所も、そんな場所でした。

続く。



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